オウム真理教の上祐史浩代表(43)が読売新聞の取材に応じ、坂本堤弁護士一家殺害事件や地下鉄サリン事件について、松本智津夫被告(51)の発言などから、「発生直後から教団の犯行だと確信していた」と明かした。
上祐代表は当時、教団の“広告塔”としてテレビ出演を繰り返し、「教団は事件と無関係」などと主張していたが、「教団をつぶしたくないという気持ちがあってウソをついてしまった」とも認めた。
メディアを通じて犯行の隠ぺいを図った教団の悪質性が改めて浮かび上がった。
坂本弁護士事件では、1989年11月4日、教団幹部6人が坂本弁護士一家3人を殺害した。上祐代表によると、その数日後、3人の失踪(しっそう)が報道された際、松本被告に教団の関与を聞いたところ、松本被告は「お前はもうわかっているようだからな」と答えたという。上祐代表は「『教団が事件をやったことをお前は分かっているようだからな』という解釈しかできなかった」と振り返る。
95年3月20日に地下鉄サリン事件が起きた時、上祐代表はロシアにいたが、数日後、日本から来ていた早川紀代秀被告(57)(1、2審死刑、上告中)から「あれは教団がやったんやで」と言われたという。
さらに、帰国後の4月初め、テレビ出演の準備用に教団が借りた東京都内のマンションで、「村井秀夫幹部と、(第7サティアンが)サリンプラントではなく、農薬プラントだとウソをつく相談をした」と明かした。
また、4月23日に村井幹部が刺殺された直後、山梨県上九一色村(現・富士河口湖町)で松本被告は、上祐代表に「地下鉄事件は教団が悪いことをやった」とつぶやいたという。
さらに、上祐代表は93年に教団が炭疽(たんそ)菌をまこうとした計画は「自分がとりまとめ役だった」とし、サリン製造についても「構想が出たのは93年夏だった」と計画を把握していたことも認めた。その上で、「広報をうまくやれば教団がつぶれることはないと考えた」などと釈明、「深くおわびしなければならない」と謝罪した。
一方、上祐代表は来年、新教団を設立する方針で、仏教やヨガの教えは取り入れるが、松本被告の神格化は否定するという。被害者、遺族への賠償はこれまで通り続ける。教団施設を住民に常時公開する考えも表明した。(2006年9月15日読売新聞)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この方、確か当時就職先が{宇宙開発事業団}?とか、理工系でも滅多に入れない政府の公的機関に決まっていたのが、転職?して宗教者になった訳だけれど、他の死刑判決受けた者たちと同じく、科学者出身なんだな。
本日の死刑確定者、すなわち事件の首謀者は、某盲学校出身でしかも弱視者、確か全盲ではない。自白して無期懲役刑になった某私大医学部出の医師、彼も交通事故の後遺症の治癒でこの教えに入ったそうだが、弱視者が全盲を偽り、科学者たちがそういう弱者に対して持ち合わせていた優しさと宗教への解釈が誤謬をそのまま引きずって、その混沌をないがしろにこの結末へ堕ちた。
この国の行政の社会福祉対象者に対する更生施策の不備を、そして神と仏を混合させる宗教法人の疑惑を、おもわずにいられない。