かいふう

近未来への展望や、如何に。

{投資事業組合}と{会社義兄弟}対決.その1

ライブドア事件で、証券取引法違反有価証券報告書の虚偽記載など)の罪に問われた前社長・堀江貴文被告(33)の第5回公判が15日、東京地裁で開かれ、堀江被告の側近だった元取締役・宮内亮治被告(39)が検察側証人として出廷した。

堀江被告の公判で、共犯者の元幹部が証人出廷するのは初めて。

かつてのトップとナンバー2は目を合わせることなく、「法廷対決」は静かに始まった。

宮内被告は堀江被告の元側近で、ライブドアグループの財務、金融部門を統括していた。検察側にとっては、無罪を主張する堀江被告の有罪立証の「切り札」と位置づけられ、証言が注目されていた。

「法廷対決」の舞台となった東京地裁104号法廷。午前10時に一礼しながら入廷した宮内被告は、被告席に座っていた堀江被告の前でしばらく立ち止まった。

今年1月の逮捕から、8か月ぶりの対面。宮内被告は堀江被告に一言かけるか迷ったような表情を見せたが、堀江被告は正面を見据えたまま。2人が目を合わせることはなかった。

「何事も隠さず、偽りを述べないことを誓います」。落ち着いた低い声で宣誓した宮内被告に、検察側は冒頭から、投資事業組合を使って自社株売却益を不正計上し、決算を粉飾する仕組みについて質問した。

宮内被告は、「企業買収の資金を得るために、株を借り、その株を投資事業組合を経由して、金融子会社で受け取って売る計画だった」と設立の経過を説明。その席で、堀江被告から「だれが貸し株するの?」と聞かれたので、「大株主ですよ。社長様ですよ」と答えたと証言した。

さらに、「損はしないのか」と心配する堀江被告に、宮内被告は「会社のためだから。まあ、大丈夫ではないか」と応じたという。

また、2004年9月期の連結経常利益が18億円程度になるとの見込みを伝えた際には、堀江被告が「あと2億なんとかならないかな。2億乗せようよ。20億で発表したほうが株価も上がるんじゃない」と話したという。淡々と質問に答える宮内被告に対し、堀江被告は自らの関与を示す証言が出ると、腕組みをして宮内被告を厳しい目つきで見据えていた。(2006年9月15日読売新聞)
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ライブドア事件で、証券取引法違反の罪に問われた前社長・堀江貴文被告(33)の第5回公判は、15日午後も東京地裁で、元取締役・宮内亮治被告(39)の証人尋問が続けられた。

証言によると、宮内被告は2004年8月末、同年9月期の連結経常利益を予想値の50億円に合わせるため、買収予定2社に対する架空売り上げの計上を提案。その際、堀江被告は神妙な顔付きで「やりきるしかないよね」「監査、大丈夫?」と話したという。宮内被告は、「堀江は実態が伴わない取引だと認識していたと思う」と述べた。(2006年9月16日読売新聞)
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かなりの見せ場です。TVの推理物よりか、事件の直接、そして間接の被害者にとってみれば、この二人の起業家が、どちらが企業家としての真っ当な精神の持ち主か、答えが出てほしいでしょう。