自民党総裁選は20日午後、党員票の開票と党所属国会議員の投開票が行われ、安倍晋三官房長官(52)が第1回投票で全体の66%の票を獲得し、麻生太郎外相(66)、谷垣禎一財務相(61)に圧勝した。
その後、党本部で開かれた党大会に代わる両院議員総会で、第21代総裁に選出された。安倍氏は、臨時国会が召集される26日の衆参両院本会議で、第90代、57人目の首相に指名され、同日中に新内閣を発足させる見通しだ。
安倍氏は初の戦後生まれの総裁で、首相としても、戦後では田中角栄・元首相の54歳を抜いて最年少となる。
今回の総裁選は、小泉純一郎首相(党総裁)の任期満了に伴って行われた。安倍氏の総裁任期は、2009年9月30日まで。
安倍氏は所属する森派以外からも幅広い支持を得て、無効1票を除く402票の66%を占めた。党員票でも42都道府県で最多得票となり、都道府県ごとに3〜12票割り当てられた「持ち票」計300票の66%を獲得した。
安倍氏は両院議員総会であいさつし、「理想の炎、改革のたいまつをしっかり受け継いでいくことを宣言する」と決意を表明。その後の記者会見で、党役員と閣僚の人事について、「25日に党執行部の構成を決定したい。26日に組閣する考えだ」と述べた。(2006年9月21日読売新聞)
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【ニューヨーク=坂元隆】自民党新総裁に安倍官房長官が選出されたことについて、米ホワイトハウスの国家安全保障会議報道官は20日、安倍氏の選出を歓迎するとともに「今後の日米同盟の一層の進展のため、ともに取り組んでいきたい」とする声明を発表した。
声明はさらに、「日本の世界的役割が増すにつれ、日米同盟は、両国民の利益にとどまらず世界平和に貢献するようになっている」とし、安倍氏が世界的枠組みのなかで米国との協力関係を築いていくことに期待感を示した。(2006年9月21日読売新聞)
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「アヴェマリア」を聴きます。