かいふう

近未来への展望や、如何に。

北朝鮮、核実験を実施。

北朝鮮朝鮮中央通信は9日、同国が核実験を実施したと報じた。(2006年10月9日読売新聞)
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【ワシントン支局】米地質調査所は9日、北朝鮮で同日午前10時35分(日本時間同)、マグニチュード(M)4・2の地震を観測したと発表した。

震源平壌の北東約385キロ・メートルの北緯41度、東経129度の地点。震源の深さは0キロ・メートルとしている。(2006年10月9日読売新聞)
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【ソウル=福島恭二】北朝鮮朝鮮中央通信は9日午前、同国の科学研究部門が同日、「地下核実験を安全かつ成功裏に行った」との報道文を発表した。

実験場所については明らかにしていない。日米韓3か国などが確認を進めているが、事実とすれば、北朝鮮核兵器保有に必要な技術を完成させたことになる。

しかし、日米をはじめとして国際社会は北朝鮮の核保有を認めない方針。北朝鮮が世界各国のたび重なる警告を無視して核実験に踏み切ったとすれば、国連安全保障理事会で対北朝鮮制裁決議へと進む。日米を中心に制裁措置をとる動きも加速するのは確実で、北東アジア情勢は重大な局面に至った。

北朝鮮の報道文は、核実験が「100%我々の知恵と技術に依拠して行われ、強力な自衛的国防力を渇望してきた我が軍と人民に大きな励ましと喜びを抱かせた歴史的な出来事である」とした上で、「核実験は朝鮮半島と周辺地域の平和と安定を守るのに貢献するだろう」と強調した。

聯合ニュースによると、韓国の青瓦台(大統領府)は9日、韓国地質資源研究院が同日午前10時35分、北朝鮮北東部の咸鏡北道花台郡でマグニチュード3・58〜3・7規模の地震波を観測したことを明らかにした。

韓国政府は確認を急いでいるが、高性能爆薬を使った起爆装置で兵器級プルトニウムを爆縮する方法で行われた可能性がある。

北朝鮮は、核兵器保有金正日キム・ジョンイル)独裁体制を維持する道を選択。さらに、核保有国であることを国際社会に認知させることで、対米交渉力を最大限に高める狙いがありそうだ。

北朝鮮は1990年前後に、寧辺(ヨンビョン)の5000キロ・ワット級黒鉛減速炉から使用済み核燃料棒を取り出し、プルトニウムを抽出。94年の米朝枠組み合意で核活動をいったん凍結したが、2002年10月にウラン濃縮による核開発が発覚した後は、核施設を再稼働し、追加のプルトニウムを手に入れたとされる。

北朝鮮は10月3日の外務省声明で核実験を行うと宣言。これより先、米国は8月半ばごろ、偵察衛星で得られた情報として、北朝鮮北東部で核実験の準備を進めている可能性があると、日本政府に伝達している。(2006年10月9日読売新聞)
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宣言どおり、実施しました。
午後の記者会見における気象庁地震火山部発表、およびネットのホームページ掲載は以下の報告です。
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北朝鮮関連の地震波形分析結果
報道発
表日 平成18年10月9日
概要
平成18年10月9日、北海道から九州にかけての広い範囲で地震波を観測しました。
本文
平成18年10月9日11時頃(日本時間)、北朝鮮において地下核実験が行われたとの報道がありました。
気象庁で分析したところ、北海道から九州にかけての広い範囲で地震波を観測しました。
 観測結果は以下のとおりです。
  発生時刻:10時35分頃
  北 緯 : 41.2°
  東 経 :129.2°
  深 さ :不明
  マグニチュード:4.9
 なお、震源付近は、地震活動が極めて低い地域です。
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列島各地は激しい怒りに包まれた。

広島、長崎の被爆者らは「厳重に抗議する」と非難の声を上げ、拉致被害者の家族らは、北朝鮮に対する追加制裁を求めた。また、コリアンタウンの在日韓国・朝鮮人たちも、同胞の暴挙に複雑な思いをにじませた。

 ◆被爆

「9日は長崎にとって原爆が投下された特別な日。それだけに強い憤りを感じる」

長崎市の市民団体「核実験に抗議する長崎市民の会」事務局長の山川剛さん(70)は声を震わせた。

同市の平和公園で開かれた核兵器廃絶を求める座り込み参加後、北朝鮮による核実験が行われたとのニュースを知り、「北朝鮮指導者は、制裁を受けた場合、国民の生活がどれだけ窮迫するか分かっているのか」と厳しく非難した。

今月3日、北朝鮮が「核実験」を表明したため、北朝鮮への被爆者支援訪問の延期を決めていた原水爆禁止日本国民会議原水禁)訪朝団副団長、李実根(リシルグン)・在日本朝鮮人被爆者連絡協議会長(77)(広島市)は「人類史上初めて被害を受けた被爆者として、いかなる国の核開発、実験にも反対する。これで在朝被爆者の支援がほぼ不可能になり、ショックだ」と語った。

長崎市では、伊藤一長市長が会見し、金正日総書記に対して抗議文を送ることを明らかにし、「被爆の実相を知る被爆地の市民は、怒りと深い憂慮を感じており、被爆地の市長として容認できない」と、核兵器開発の即時中止を求めた。広島市秋葉忠利市長も「実験を強行したことに強い憤りを覚える。被爆ヒロシマを代表して厳重に抗議する」とのコメントを出した。

 ◆拉致被害者家族

北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんの父、滋さん(73)は茨城県守谷市での講演に先立ち、「制裁が強まれば、一時的には拉致解決は遠のくが、制裁理由に拉致問題も含めてもらえば、解決に向けて大きな力になると思う」と話し、日本政府が北朝鮮に対して強い態度で交渉にあたるよう求めた。福井県小浜市拉致被害者、地村保志さん(51)の父、保さん(79)も、「北朝鮮の脅しに屈せず、一層強い圧力をかけて問題解決を目指すべきだ」と話した。

一方、拉致被害者有本恵子さんの両親は奈良市内で開かれた集会に出席後、急きょ記者会見を開いた。恵子さんの父、明弘さん(78)は「今回の核実験で、拉致被害者の安全が心配される。安倍首相が信念通り、経済制裁措置を強めていくと信じている」と語り、母の嘉代子さん(80)は「北朝鮮に話し合いは通じない。核実験は有事だということを国民に知ってほしい」と訴えた。

また、拉致被害者の家族会と「救う会」は、この日、「核武装は、世界平和と人類文明に対する挑戦で、断じて許せない」とする緊急声明を発表。今後、国連安保理拉致問題をきちんと議論するよう求めた。

 ◆在日コリアン

京都市北朝鮮に医薬品などを送る人道支援活動をしている在日朝鮮人2世の医師、高康浩さん(48)は「私たちの活動が今後、一般の理解を得にくくなるのでは」と懸念し、「国民に犠牲を強いるだけで何のメリットもない核実験を行うのはおかしい」と北朝鮮の姿勢に疑問を投げかけた。その一方で「私たちは置き去りにされた民衆がいる限り支援を続けたい」と話した。

東京都新宿区のコリアン街では、在日韓国・朝鮮人が、核実験の報道を複雑な心境で受け止めた。埼玉県川越市から来たという在日韓国人の会社員男性(61)は、焼き肉店内で流れていた韓国のテレビで北朝鮮の核実験を知った。「同じ民族なので複雑な気持ちはある」としながらも、「今回の核実験で日本や在日の私たちの危険性も高まる。最近の北朝鮮は何をするか分からず、怖い」と不安そうに語った。

東京都千代田区在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)中央本部前では、警察車両十数台が混乱警戒にあたる中、抗議に訪れる人も出て、物々しい雰囲気に包まれた。午後2時半ごろには、拉致被害者横田めぐみさんの写真を持った男性(25)が、「国際社会の平和を脅かす北朝鮮の核実験に断固抗議する」などと、ハンドマイクで声を張り上げた。

朝鮮総連幹部の一人は、「本国がやると言っていたので、(核実験は)やるとは思っていた」と淡々と話した。今後予想される経済制裁についても、「本国にはそれほど影響はないだろう」との見方を示した。(2006年10月9日読売新聞)