かいふう

近未来への展望や、如何に。

ある映画監督の死.その2

イタリアの映画監督、ジロ・ポンテコルボ氏が死去。86歳。アルジェリア独立戦争を描いた大作「アルジェの戦い」でベネチア映画祭の66年度金獅子賞受賞。
この作品は、ドキュメンタリータッチのモノクロ画面で、民衆の素人俳優を多数起用して、アルジェリア独立の過程を日を追って、カスバというのだろう現地の砂漠地帯に囲まれた乾いた大地の都市にロケして、宗主国フランスから悲願の独立を勝ち取る、政治的暴露をも含めた歴史映画である。その密度の高さには驚いた。民衆が連呼する声々がこだまし少年が活躍する様は、いずれの国を問わず、共感を呼ばずにはいられない。イタリアのネオリアリズムを継承している、とおもう。
「ケマダの戦い」(69年)も歴史をテーマにした作品である。完全主義者として、寡作だった。