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米政府、北朝鮮の核実験実施を公式確認。

kaihuuinternet2006-10-17

【ワシントン=貞広貴志】米国のネグロポンテ国家情報長官は16日、「10月11日に大気中で検出した放射性物質から、北朝鮮が10月9日、(咸鏡北道吉州郡)豊渓里(プンゲリ)近辺で地下核実験を実施したことを確認した」とする短い声明を発表した。

爆発の規模は、TNT火薬換算で1キロ・トン以下としており、長崎型原爆の約20キロ・トンを大きく下回る小規模なものだったことになる。

米政府はこれまで、10月9日の北朝鮮の核実験実施発表について、核実験だったか否かの判断を控えていた。16日の声明で、米政府は北朝鮮の核実験実施を初めて公式に認めたことになる。

米政府は14日には日本、韓国両国政府に米軍機が微量の放射性物質を採取したことを伝えていたが、この時は「核実験と確認できたわけではない」としていた。核実験が行われた場合、自然界に存在しない放射性同位元素が生成される。

北朝鮮寧辺(ヨンビョン)の実験用黒鉛減速炉の使用済み核燃料棒からプルトニウム抽出作業を続け、これまでに核兵器7〜8個分以上に相当する分量のプルトニウム保有していると言われる。

韓国の国立韓国地質資源研究院(大田市)では、核実験に伴う地震震源地を吉州郡一帯とみて、詳しい場所の特定作業を進めている。(2006年10月17日読売新聞)
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【ニューヨーク=大塚隆一】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は16日、米情報機関が北朝鮮の核実験で使われたのはプルトニウム爆弾だったと結論づけたと報じた。

複数の米当局者の話として伝えた。大気中で検出した放射性物質の分析から明らかになったという。

核兵器には広島型原爆のように高濃縮ウランを使うものと長崎型原爆のようにプルトニウムを使うものがある。北朝鮮寧辺(ヨンビョン)の実験用黒鉛減速炉の使用済み核燃料からプルトニウム抽出を続けてきた。同紙はパキスタンから濃縮用遠心分離器などを購入して進めているとされるウラン爆弾の開発については「まだ準備ができていない」との見方を示した。(2006年10月17日読売新聞)

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島型原爆のウランは自然界に在る放射性同位元素。そうでないプルトニウムが確認された、ということだろう。
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外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長とクリストファー・ヒル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は16日、外務省内で会談し、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に基づく制裁措置について、日米両国で協調行動をとることを確認した。

具体的措置については、船舶などの貨物検査について両国が協力して実施することを検討している。

会談後、佐々江局長は記者団に対し、「(具体的な連携内容について)非常に詳細な話し合いをした」と述べた。ヒル国務次官補も「日本は大量破壊兵器拡散阻止構想(PSI)に同意している。(そのための貨物検査などを)どのような形で行うかが重要だ。実際にどのように実行するか、これから話し合う」と語った。

また、両氏は韓国、中国、ロシア、オーストラリアなど関係各国とも協調し、制裁措置を速やかに実施すべきだとの認識で一致した。特に、19日に行われる日米韓3か国外相会談を通じて、北朝鮮への圧力を強めるためにも、韓国を含めた3か国が制裁措置で足並みをそろえることが重要だとの認識で一致したと見られる。(2006年10月16日読売新聞)