ライブドア事件で、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の罪に問われた前社長・堀江貴文被告(33)の公判が17日、東京地裁で開かれ、元代表取締役・熊谷史人被告(28)の証人尋問が行われた。
否認を続ける堀江被告に対する心境を問われた熊谷被告は、「知っているはずなのに知っていると言ってくれない。悔しい」と述べた。
熊谷被告は証人尋問の終盤、検察官から事件前の堀江被告について聞かれ、「すごく尊敬していた」と述べた。ところが、「今の堀江被告に対しては?」と問われると、「(架空売り上げとされる)15億円の粉飾決算は、堀江さんに報告しながら進めた。見て見ぬふりなのか、人のせいにしているのかは知らないが、ショックだ」と、一気に心情を吐露した。
熊谷被告は、「堀江さんが、事件は検察の描くシナリオと違うと言いたいのも分かる」と同情も示したが、最後に再び、「15億円は、堀江さんが管轄する部門の赤字を埋めるため、部下が気を使ってやった。それを知らないというのは、正直、悔しい」と、強い口調で心境を打ち明けた。
堀江被告は当初、苦笑いを浮かべていたが、次第に神妙な面持ちになり、熊谷被告の“訴え”に耳を傾けていた。
共犯として起訴された元幹部4人の証人尋問は、この日で終了、今後は公認会計士などの尋問に移る。(2006年10月17日読売新聞)
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弟分の尊敬よりも、彼は独演会を演じたいのだよ。でも、泣かせる場面です、よね。彼の背後に{敦盛さん}は見えんけど。