能の謡を分かりやすくしようと、国立能楽堂(東京都渋谷区)に字幕設備が導入され、31日、披露公演が行われた。
文楽や学生向けの歌舞伎公演では、既に舞台上方や脇の表示器に字幕を映すサービスが行われている。2方向に開かれた能舞台の場合、劇場に大きな表示器を設けると観劇の妨げとなるため、導入が遅れていた。
今回、前の座席の背面に小型液晶画面を組み込み、字幕を映す方式を採用。最前列などは手持ちの器械を見る。英語に切り替えたり、表示を消すこともできる。
この日は、観世流家元の観世清和さん(47)らによる能「土蜘蛛(つちぐも)」を上演。一般向けの字幕サービスは11月17日から始まる。(2006年11月1日読売新聞)
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観客は皆現代人ですから。速修でも理解が深まれば、いい。