安倍首相は1日、北朝鮮の6か国協議復帰に伴う、日本独自の北朝鮮制裁措置について「わが国は(北朝鮮が)ミサイル発射、核実験、拉致問題に誠意ある対応を示していないことをもって制裁をかけている。こうした問題が解決されなければ制裁を解除することはない」と述べ、拉致問題なども含めて進展がない限り、制裁を継続する方針を表明した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
国連安全保障理事会決議に基づく制裁についても「決議は北朝鮮の核廃棄を求めている。それがなされなければ制裁を緩める、やめてしまうことにはならない」と指摘した。その上で「日本は6か国協議参加国として、北朝鮮が核廃棄していくよう他の国とともに努力していく」と述べ、米中韓各国などと緊密に連携していく考えを強調した。(2006年11月2日読売新聞)