北朝鮮による拉致事件で、新潟県警は2日、拉致被害者の曽我ひとみさん(47)と母親のミヨシさん(失跡当時46歳)を拉致したとして、国外移送目的略取と国外移送の疑いで、北朝鮮の女工作員1人の逮捕状を取った。
警察庁は近く国際手配する方針で、外務省を通じ身柄の引き渡しを求める。北朝鮮による一連の拉致事件で逮捕状が出たのは5人目。
女は通称「キム・ミョンスク」。身長約150センチ・メートルで、現在は70〜80歳くらい。事件当時、国外でのスパイ活動などを行う朝鮮労働党対外情報調査部(現・35号室)に所属する工作員で、現在も北朝鮮にいるとみられる。
調べによると、キム工作員は数人と共謀し、1978年8月12日夕、新潟県佐渡市(旧真野町)の路上で、買い物から帰宅途中の曽我さん母子を拉致し、船で北朝鮮に送った疑い。
県警は、ひとみさんの証言と裏付け捜査から、キム工作員が事件の1週間ほど前から佐渡に潜入し、拉致に加わった疑いが強いと判断した。(2006年11月2日読売新聞)
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塩崎官房長官は2日夕の記者会見で、曽我ひとみさん親子を拉致したとして新潟県警が逮捕状を取った北朝鮮の女工作員について、「北朝鮮にいると推測される。外務省を通じて速やかに引き渡しを要求していく」と述べた。
安倍首相は同日夜、記者団に「真相を解明していく努力が実ったということだ。拉致被害者の救出に向けてさらに努力していかなければならない」と語った。(2006年11月2日読売新聞)
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拉致されたゴムボートの上で女の声、は曽我ひとみさんも証言している。
掲載は、真野湾。