大相撲の元小結で東前頭10枚目の旭鷲山(33)(本名ダヴァー・バトバヤル、モンゴル出身、大島部屋)が福岡国際センターで行われている九州場所2日目の13日午前、日本相撲協会に引退届を提出した。
心臓などに持病があり、初日の朝赤龍戦に敗れた後、師匠の大島親方(元大関旭国)と話し合って決断した。引退後は相撲協会には残らない。
旭鷲山は、同じ大島部屋の旭天鵬らとともに、史上初のモンゴル出身力士として入門。1992年春場所で初土俵を踏んだ。
モンゴル相撲を下地とした多彩な技を生かし、95年春場所にモンゴル出身初の関取となり、翌年秋場所に新入幕を遂げ、97年春場所には最高位の小結に昇進。その後も長く幕内で活躍し、史上最長の58場所連続で平幕に在位した。
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大島親方(元大関旭国)「心臓だけじゃなくて肺も悪かったようで、前から良く検査に行っていた。この2、3場所は限界だと思っていた」(2006年11月13日読売新聞)
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旭鷲山が大相撲を引退する。TVの画面に出る、その日の取り組み相手との番付表。ここんとこ、各場所気にしてました。
ニュースで知って、初日の朝赤龍戦、同郷出身との敗戦。それで、と合点が行きました。
故国へ帰郷されるとのこと。本人の意思ですから。それに、後援会に入っていた訳でもありません。
史上初のモンゴル出身力士、初土俵を踏んだ。歴史に拘る者ですから、注目してました。パイオニアですよ。いくらモンゴル相撲の下地があるとはいえ、異国の慣習、角界のしきたり、大部屋のチャンコ鍋。そして日本語。
小結というその名誉と、史上最長の58場所連続で平幕に在位した、その記録まで。その足跡は、歴史の人物往来に名を留めることでしょう。
かっての{蒙古襲来}で世界史に開眼したように、旭鷲山という力士は、日・モンゴル親善の平和の使者として、記憶するでしょう。
彼の土俵でのタレントの開眼は、両国の信頼と未来にも貢献したと賞賛されるでしょう。
旭鷲山関、本当にありがとう。
現在は年6場所もあるんですか。力士の皆さん、身体壊しませんかね。いらぬ心配なら、いいんですけど。
でも、どこかの国の議員は使い捨てだそうですから。業界ってあるんですね。