かいふう

近未来への展望や、如何に。

{喜劇の王様}の特集番組を観た。

NHK総合「プレミアム10.チャップリン 世紀を超える」
午後10:00〜11:28
やはり観てしまった。でも、今回は決別の心算で観ました。いつまでも、彼の笑いに保護されているだけではいけない。彼が時代を超えて伝言したかったことを、今の時代に解決する意志を抱かなくてはならない。
喜劇、この王様のせめて100分の1でも、そのタレントが欲しい、と願った者のひとりである。だから、年代を経て、未だ見つけてないものはないか、何度も折りある毎、彼の作品から探した。そして、もう卒業しようとおもう。
『わたしは悲劇を愛する。悲劇の底には、なにかしら美しいものがあるから』、これもこの番組で知れ渡ってしまったし。この言葉が実に{喜劇の王様}から出たのが、ショックでした。自分なりに、それを咀嚼、受け取るしかないから。
喜劇人で生計立ててる人、そうでない人。ボランティアでそれを実践できる人、しない人。様々だもの。
昔々、新聞の集会案内で、あるキャンパスのある建物に行った。入り口案内板、2つの会合を見た。ひとつは、チャップリン研究会。もうひとつは確か心理学か社会学かの集まり。どちらか迷い、後者に決めて入室した。ひとりの今は名誉教授の方を囲んでの会であったが、後半その教授の前半生というか、戦時中の話をされた。軍艦に乗り組み、空襲か撃沈でもって、大洋に投げ出され、九死に一生の実話の戦争体験であった。真実の力は、美しいものだ。その教授の方も、伝えたかったのだろう。数多くの戦友の死を。生き残った者の務めとは言わなくとも、生きてあるからこそ、この集会を持てたことを。
その時選択しなかったからか、その後日「チャップリン自伝」中野好夫訳を買った。
その教授の方の会報もその後何度か郵送があったが、迷惑掛けたくないと断った。
そういえば、現在はないが[エマオ]で会った人に、チャップリンの弟子と推薦したい人が居る。自分は、彼のタレントを知っている。
いや、彼はキリストの弟子のひとりなのだろう。