かいふう

近未来への展望や、如何に。

チャルメラおじさんが屋台、大阪西中島で発見さる。

即席めん最大手の日清食品明星食品東証2部)は15日、資本提携すると発表した。

日清は、米系投資ファンドスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドから敵対的なTOB(株式公開買い付け)を受けている明星の支援企業となるホワイトナイト白馬の騎士)として、スティールが提示した700円を上回る870円の買い付け価格を設定し、対抗TOBを実施する。

明星を巡って、投資ファンドと即席めん最大手のTOB合戦に発展する見通しとなった。

日清は、明星の経営陣の賛同を得た友好的なTOBを行い、重要事項の決議を拒否できる議決権の3分の1を超える株式の取得を目指す。明星の大株主である菱食保有割合は4・5%)や三菱商事(同2・4%)などが売却に応じる公算が大きい。明星の経営陣は続投すると見られる。

ティールは10月27日から11月27日までの期間で、明星へのTOBを実施中だが、明星経営陣は、「スティールは、短期的な利益を得ることが目的で株主の利益とは合致しない」などの理由を掲げ、スティールのTOBに反対する考えを表明していた。

明星は複数の投資ファンドや企業などから対抗策の提案を受けてきたが、売却益を狙っていずれ株式を売ってしまうファンドよりは、同業企業との提携を選択した方が経営の安定につながると判断し、日清に支援を打診していた。

日清は、即席めん市場の占有率(シェア)で40・6%を持つ。業界4位の明星との提携で、即席めんの国内シェア50%を超え、圧倒的な業界首位に立つ。資本提携で、原材料の調達コストの削減や流通との価格交渉など取引条件の向上につなげたい考えだ(2006年11月15日読売新聞)
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『この木枯らしの吹く向かい風の中、よう来はった。創業もそな違わん。これからは手に手を取って、ほなぼちぼち行こか』
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公正取引委員会の伊東章二事務総長は15日の記者会見で、日清食品明星食品資本提携を結んだ場合、独占禁止法に抵触するかどうかの調査に乗り出す方針を明らかにした。

両社の市場占有率(シェア)を単純に合計すると50%を超えるが、伊東事務総長は「シェアだけを問題にするわけではない」と述べ、商品ごとの競争状況なども考慮し総合的に判断する考えを示した。

日清がTOBに成功して明星の発行済み株式の3分の1超を取得すれば、30日以内に公取委に報告する義務が発生する。公取委は、報告後数か月間で実態調査やヒアリングを行い、結論を出す。両社の提携によって、取引先に対する価格交渉力が強まるかどうかが調査のポイントとなる。(2006年11月15日読売新聞)