仕事とは関係のない漢字の書き取りや単純作業を終日強いるなど、職場でのいじめや嫌がらせが増えているとして、日本労働弁護団は2日、無料の電話相談を実施する。
同弁護団に昨年寄せられた労働相談(1765件)のうち、「職場のいじめ・嫌がらせ」は一昨年の8%から17・7%に倍増。「賃金不払い」(19・9%)、「解雇・退職」(18・1%)に次いで多かった。
退職要請を拒んだ40歳代の女性は、別室で一人、不要な伝票類を手で破り捨てる作業を強いられ、けんしょう炎になった。20歳代の男性は、目標を達成できず、「再教育」と称した漢字の書き取りや新聞記事の要約を命じられ、間違うと暴力をふるわれた。
こうした嫌がらせは、良好な職場環境の提供を義務づける雇用機会均等法に反しており、経営者に改善を求めることが可能という。
電話相談は、一部の地域を除き、2日午前10時から午後5時。問い合わせは、同弁護団本部(03・3251・5363)へ。(2006年12月2日読売新聞)