【モスクワ=緒方賢一】旧ソ連を構成したロシア、ウクライナ、ベラルーシ3共和国の首脳が1991年12月、ソ連解体と独立国家共同体(CIS)の創設を決めた協定に調印してから8日で15年となった。
協定に調印し、ソ連体制に終止符を打ったロシアのエリツィン前大統領はロシア紙との会見で「ローマ帝国やオスマン帝国などと同様、ソ連解体は不可避だった」との考えを改めて強調した。
エリツィン前大統領はロシア新聞(7日付)に対し、ソ連時代末期の1980年代末から91年の状況について、「経済体制は崩壊に近づき、流血の民族紛争が起こり、ソ連を構成した各共和国とクレムリンの信頼関係は危機的だった」と振り返ったうえで、「CIS創設は、ソ連崩壊に伴う破滅を避ける唯一の代案だった」と述べた。
一方、「全ロシア世論調査センター」が11月に行った「ソ連崩壊は避けられたと思うか」との調査では、ロシア国民の47%が「避けられた」と答え、41%が「不可避だった」と回答、ロシアでは15年が過ぎてもソ連解体に対する見方が分かれていることが示された。
国家統制が強まる現在のロシアについては内外から「ソ連時代への回帰」との見方も出ているが、プーチン大統領はソ連解体について「20世紀に起きた地政学における破滅」との否定的見解を示している。(2006年12月8日読売新聞)
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エリツィン前大統領、そしてゴルバチョフ元大統領、この二人は憶えておきます。独立国家共同体(CIS)なるもの、その社会構造、その発想すら、異国の者はしませんから。
冷戦時代から一気に雪解け。なまじ{歴史}をかじった者からすると、今でも信じられんのよ。
『レーガン大統領、グッドジョブ』