北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさん(47)は9日、「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」(10〜16日)を前に、新潟県佐渡市で拉致被害者の救出を訴える署名活動に参加、母ミヨシさん(当時46歳)ら拉致被害者の早期救出を訴えた。
曽我さんは地元の支援団体「曽我さん母娘を救う会」のメンバーとともに、両津港フェリーターミナルで、通行人に署名を呼びかけた。署名した人から「頑張って下さい」と励まされると、曽我さんは「ありがとうございます」と握手を交わした。
曽我さんは家族4人で佐渡に帰郷して丸2年を迎えるのに合わせ、6日に「被害者全員が1日も早く日本で家族と生活出来ることを願う」と談話を発表。「母が一緒にいてこその家族ではないかと思う。どんなささいな事柄でも、母につながる情報が欲しい」と情報提供も呼びかけていた。
集められた署名は、政府に提出される予定で、「母娘を救う会」の和田二則会長(67)は「曽我さんは、母ミヨシさんが1日も早く帰ってきてほしいという思いで署名活動に参加した。一刻も早い拉致問題の解決を政府に望みたい」と話した。(2006年12月9日読売新聞)