政府が初めて主催した「拉致問題を考える国民の集い」が14日、東京・千代田区の日比谷公会堂で開かれ、家族会代表の横田滋さん(74)、早紀江さん(70)夫妻が講演を行ったほか、安倍首相や日本、韓国、タイの拉致被害者家族が一同に会し、拉致問題の解決を訴えた。
北朝鮮人権侵害問題啓発週間(10日〜16日)に合わせて実施されたもの。
講演会では、滋さんが、めぐみさんの拉致以降、29年間の救出活動を振り返り、「関心を持続させていただくことが解決への最大の力となります」と呼びかけ、早紀江さんも「すべての人が母親として父親として、団結してほしい」と声を詰まらせながら解決への協力を訴えた。
また、拉致問題対策本部長の安倍首相は「拉致問題の解決無くして国交正常化なしという原則は、私が総理大臣である限り守ることを約束する」と述べた。(2006年12月14日読売新聞)
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政府主催は初、ということで、壇上の家族会代表の横田滋さんの発言にも若干の笑顔が見られたが、早紀江さんの厳しいかなしい表情が、なお現状打開の難しさを訴える。
ここまでの道のりが、決して平坦ではなく、短くもなかった。普通はこの辺で、大団円だろうに。それが終わらない。
終わってないんだから、未だだ。
しかし、今回からは、政府主催なのだから、この国が滅ぶまでは続ける、お墨付きが読み上げられた、と国民皆が受け取ってよい、ということだろう。