北海道労働局北見労働基準監督署は18日、佐呂間町で11月7日に起きた竜巻災害の犠牲者9人の遺族が提出していた労災申請を、すべて認めると決めた。
竜巻で負傷した20人前後についても、申請が届き次第、労災を認める方針。
同労基署が道などと検討した結果、「トンネル工事関係者は工事事務所内で作業の打ち合わせ中、突然発生した竜巻に巻き込まれ死亡した」として、9人の死が業務上の災害によるものと認定した。遺族には、申請があった遺族補償給付と葬祭料が支給される。
天災では、通常、労災認定の対象にならないが、過去にも、1996年に起きた北海道古平町の豊浜トンネル崩落事故で、通勤途中だった路線バスの乗客の遺族などに労災が認められた例がある。(2006年12月18日21時56分 読売新聞)