前東京都知事の青島幸男(あおしま・ゆきお)氏が20日午前9時30分、骨髄異形成症候群で亡くなった。74歳だった。
関係者によると、先月初めに貧血の症状で、都内の病院に入院し、20日朝になって容体が急変した。通夜は26日午後6時、葬儀・告別式は27日正午から、いずれも東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は長男、利幸氏。青島氏は東京・日本橋生まれ。早稲田大商学部を卒業した後、脚本家としてデビュー。「スーダラ節」などの作詞で一躍流行作家となった。67年にはテレビドラマ「意地悪ばあさん」に主役として出演した。
68年には参院選に出馬し、政見放送と選挙公報だけの選挙戦で当選した。その後は、小説家としても活躍、「人間万事塞翁が丙午」では直木賞も受賞した。
95年には、都知事選に出馬し、同じ選挙スタイルで当選。就任直後に、世界都市博覧会の中止を決断した。2期目の都知事選を前にして、突然不出馬を表明し、再びタレント活動を始めた。
2001年の参院選では、二院クラブの代表として再び参院選(比例選)に立候補したが落選。04年にも無所属で参院選に東京選挙区で出馬したが落選した。(2006年12月20日読売新聞)
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TV時代を自作詞のごとくスイスイ時流に乗り切ったタレントは、目を見張るものがありました。日本橋生まれ、がうらやましい。{金丸潰し}で孤軍奮闘したのは、そういう下町育ちで粋を承知、庶民を味方に付ける術を身に着けたからではないですか。めぐらすアンテナの確かさに、変身する度ごと、驚きました。
私鉄沿線の商店街、彼のクラシックのオープンカーが止めてあって、当時の居宅まで確認しに行ったことがあります。クレージーキャッツの面々と、とにかく明るかった。
多方面の活躍、励まされた方々も多いことでしょう。