19病院から転院を断られた末、搬送先の病院で死亡した妊婦(当時32歳)が入院していた奈良県大淀町立大淀病院が、来年4月から産科を休診することがわかった。
婦人科の診療は続ける。
同病院は「医師や看護師の確保が難しく、十分な対応ができなくなったため」と説明している。
同病院によると、現在の常勤の産科医は1人。通院中の妊婦の多くが、来年3月末までに出産予定のため、町と相談して、同月までは診療を続けることにした。再開のめどは立っていないという。22日に院内に事情を説明する張り紙を掲示した。
県は「できるだけ早く大淀病院が診療を再開できるようサポートしたい」としている。(2006年12月22日読売新聞)