かいふう

近未来への展望や、如何に。

海底山脈の反射波から。

今回の地震が発生した千島列島沖の海底では、北西に進む太平洋プレート(岩板)が、西側の北米プレートの下に沈み込んでいる。

その際に蓄えられるひずみのエネルギーで、上のプレートが急に滑り上がるマグニチュード(M)7クラス以上の巨大な「プレート境界型地震」や、それに付随してプレート内部で発生した断層に伴う地震が起きやすく、しばしば広範囲の津波を伴う。

気象庁などのまとめによると、昨年11月15日の地震(M7・9)では東京・三宅島で84センチの津波が観測されたほか、1918年に小笠原諸島・父島で1・5メートルの津波が記録されるなど、1910年から昨年までに、この付近を震源とする地震で計15回の津波が発生している。

昨年11月の津波を模擬したコンピューター計算では、千島列島沖から南東のハワイ諸島方面に伝わる過程で、津波の一部が、太平洋を縦断する海底山脈天皇海山列」で反射し、日本列島にUターンする可能性が指摘された。このときは、津波警報・注意報が出なかった四国や九州南部、沖縄などで津波が観測されており、それがこの反射波だったとみられている。

今村文彦・東北大教授は、「海底山脈で反射した波が戻ってくるのには6時間以上かかる。沿岸近くの浅い大陸棚で、ゆっくりと反射や屈折を繰り返して波高が増幅されることもある。この海域の地震津波が発生したら、第1波が去った後も、長い時間、警戒を続けることが必要だ」と話している。(2007年1月13日読売新聞)