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JR福知山線脱線事故で、運輸局が説明会。

JR福知山線脱線事故で、国土交通省近畿運輸局は20日、同省航空・鉄道事故調査委員会(事故調)が昨年12月に公表した事実調査報告書について、事故被害者への説明会を兵庫県伊丹市立文化会館で開いた。

遺族や負傷者ら280人が出席し、事故調に対して事故原因を徹底解明するよう求める声が相次いだ。

被害者の要望を受けて開かれ、事故調の調査官が、報告書に沿って約3時間にわたって解説。出席者からは、事故車両に乗り合わせて負傷したJR西日本社員からも事情を聞くよう求める声や、死亡した運転士の心理の解明をさらに進めるべきという意見があり、事故調側は「調査に有益な情報であれば取り入れていきたい」などと答えた。

終了後、被害者でつくる「4・25ネットワーク」が記者会見。妻と妹を亡くした浅野弥三一さん(64)(同県宝塚市)は「ダイヤ編成やJR西の安全認識など調査は多岐にわたるが、最終報告では運転士のミスだけでなく、様々な要因が重なったという組み立てをしてほしい」と話し、長男を失った福原義則さん(51)(同県三田市)も「運転士にストレスを与えた日勤教育などJR西の責任の所在を明らかにしてもらいたい」と望んでいた。

二男が犠牲となった上田弘志さん(52)(神戸市)は「JR社員からの聞き取りが十分できておらず、中途半端な調査だと感じた。事故調はできることをやり尽くしてほしい」と話した。

報告書は事故原因として、輸送指令員と車掌の無線交信に気をとられて運転士のブレーキ操作が遅れたことを示唆し、JR西日本の企業体質が事故の背景にあることも指摘。事故調は学識経験者らによる意見聴取会を2月1日に同省で開き、今春にも最終報告書を公表する。(2007年1月21日読売新聞)