かいふう

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佐呂間町竜巻は、フェーン現象プラス積乱雲(スーパーセル)。

北海道佐呂間町を襲い死者9人を出した昨年11月の竜巻は、フェーン現象によって乾燥して暖かくなった地域を、巨大な積乱雲(スーパーセル)が通過したために起きた可能性が高いことが、気象庁気象研究所の解析で分かった。

23日に同庁で開かれる竜巻シンポジウムで発表される。

解析は加藤輝之・主任研究官がスーパーコンピューターを使って行い、積乱雲の内部構造や町周囲の気象状況を再現した。

それによると、積乱雲は日高山脈東側から南風に乗って佐呂間町を通過。この時、町周辺には近くの山を越えてきた乾燥した空気があり、フェーン現象が起きていた。このため、積乱雲内部の雨粒は気化して周りの空気を冷やし、下降気流を強めた。

この結果、下降気流が地面にぶつかって生じた西風と南風によって、空気の渦が発生。これが積乱雲内の上昇気流に乗って竜巻に発達したと見られる。解析による渦の発生位置と、観測による位置もほぼ一致していた。加藤主任研究官は「佐呂間町は小高い山に囲まれており、谷間で空気の流れが速まったことも要因の一つになった」とみている。(2007年1月20日読売新聞)