横浜市旭区の市道でトラック荷台の重機が道路占用許可基準(高さ4・5メートル以上)より低い電線に引っかかり、街路灯が折れて女児が死亡した事故を受け、市道を調査していた横浜市は6日、基準より低い電線が1万7447本あったと発表した。
高さ1・9メートルしかない電線もあり、市は3月末までに、所有者に是正させる。
市道路局は、市土木事務所を通じて調査するとともに、東京電力やNTT東日本など事業者に報告を求めていた。基準より低かったのは、ほとんどが民家や事業所への引き込み線で、東電が8733本、NTT東が5377本など。14%に当たる2417本が所有者不明だった。道交法の積載物高さ制限(3・8メートル)に満たないのも約3000本あった。
1月までに改善されたのは約800本。所有者が特定できない場合、市が改善する。工事が終わるまでは、高さを記したシートを張って注意を呼びかける。市道路局は「設置後、基準を満たしているか確認していなかった。今後はしっかりチェックする」としている。(2007年2月6日読売新聞)