東京都清瀬市の警視庁東村山署・旭が丘派出所(現交番)で1992年2月、勤務中の大越晴美巡査長(当時42歳、警部補に特進)が刺殺された事件は14日午前0時、現場から奪われた実弾5発入りの拳銃の行方が分からないまま、15年の公訴時効を迎えた。
同庁は、拳銃が2次犯罪に利用される恐れが依然あるとして、時効成立後も同署に捜査員約10人の「警察官殺害事件連絡室」を設置、異例の態勢で引き続き情報収集にあたる。
この事件を巡っては、地元の有志が2000年2月に懸賞金100万円をかけ、02年2月には300万円に増額して情報提供を呼びかけていたが、解決には結びつかなかった。
大越巡査長の妻(57)は警視庁を通じ、「主人の無念を思うと心が痛みますが、多くの皆様から情報やご協力をいただき、心から感謝申し上げます」とのコメントを出した。(2007年2月14日読売新聞)