【ワシントン=五十嵐文】米下院に提出された、いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる決議案に関して、加藤良三駐米大使が米下院外交委員会アジア太平洋・地球環境小委員会のファレオマバエガ委員長に採択に反対する書簡を送ったことがわかった。
日米関係筋が15日明らかにした。米議会で審議中の案件をめぐり、駐米大使が反対の立場を書簡で表明するのは異例だ。
書簡は、日本政府がすでに慰安婦問題に関する責任を認め、謝罪を表明してきたことなどを説明。決議案には事実に基づかない内容が含まれており、採択に反対する考えを伝えているという。決議案は、民主党のホンダ議員ら民主、共和両党の7議員が提出したもので、15日に同小委員会で公聴会が開催される。(2007年2月15日読売新聞)
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誰の言でもない。政治家は、歴史家でない。ましてや、大陸の議員がこの列島の歴史など、この列島に半世紀住むアマチュアの歴史家より、その間の事実について知ってるはずはないだろう。
プロの政治家は、代議員として選出されたその国の有権者、ならび己れの周囲の支援者に同調するはわかるが、もはや他国の歴史については、今回の件について、この国のアマチュアの歴史家より、史実も知らぬだろうし、確信も定かではあるまい。
駐米大使が異例は、正当である。この行為そのものが、いかに歴史を扱うか、その証明である。
もっとも、この国のプロの歴史家の教授ならびに教師の方々に尺力していただきます。