かいふう

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強盗殺人と現住建造物等放火、死刑が確定。

kaihuuinternet2007-02-20

2000年6月、宇都宮市の宝石店「ジュエリーツツミ宇都宮店」が放火され、店長と従業員の女性計6人が焼死した事件で、強盗殺人と現住建造物等放火の罪に問われ、1、2審で死刑判決を受けた栃木県小山市、無職篠沢一男被告(55)の上告審判決が20日、最高裁第3小法廷であった。

那須弘平裁判長は「利欲目的の自己中心的な犯行で、ガソリンによる放火という手段を選択した殺害の態様は、冷酷かつ残虐極まりない」と述べ、篠沢被告の上告を棄却した。篠沢被告の死刑が確定する。

判決などによると、篠沢被告は00年6月11日、同店に商談を装って訪れ、店長の荒井紀美子さん(当時49歳)と5人の女性従業員を粘着テープで縛った上、従業員の衣服や部屋の床などにガソリンをまいて放火。店を全焼させて6人全員を焼死させ、指輪などの貴金属(約1億4025万円相当)を奪って逃走した。

弁護側は「殺すつもりはなかった」と主張したが、判決は「従業員全員の手足を縛り、店内奥の部屋に押し込めてガソリンをまき散らし、現場を火の海にして店もろとも焼き殺しており、強固な殺意が認められる」と述べ、これを退けた。

篠沢被告の死刑が確定することで、死刑囚の数は100人になる。法務省の統計によると、少なくとも1958年以降、未執行の死刑囚が100人に達するのは初めて。

同省によると、90年以降、厳罰化の影響などから死刑判決が増え、毎年1けた台だった死刑確定者は04年から3年連続で10人を超えている。一方、執行件数は90〜92年はゼロで、93年以降も1〜7人で推移。この結果、97年に51人だった死刑囚は10年間で倍増した。

さらに、現在、2審で死刑判決を受けて最高裁の判決を待っている被告は46人に上る。死刑囚の増加について、法務省内では、「死刑制度に対する国民の信頼が揺らぎかねない」と懸念する声が強まっているが、長勢法相は20日の閣議後記者会見で、「(死刑執行は)恣意的に少なくするとか多くするという問題ではない。法の適正な執行という観点から対応する」と述べた。(2007年2月20日読売新聞)
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6人全員を焼死。これで死刑にならなかったら、どうかしている。