気象庁は1日、今冬(昨年12月〜2月)の日本の平均気温は平年に比べ1・52度高くなり、1899年(明治32年)に観測を開始して以来、1949年と並び「最も暖かい冬だった」と発表した。降雪量の少なさや日照時間の長さなども過去の記録を更新しており、文字通り記録的な暖冬を裏付けている。同庁によると、平均気温は全国の153地点すべてで平年より高く、このうち、東京8・6度(プラス1・9度)、名古屋7・1度(同)、大阪8・4度(プラス1・7度)、福岡9・0度(同)など、計63地点で最高値を更新した。降雪量も、青森や秋田、富山など21地点で、最深積雪でも、江差(北海道)や新潟、金沢など20地点で最小値をそれぞれ観測。東日本の日本海側の日照時間も、平年比124%と、過去の最大値を上回った。同庁は、暖冬の理由について「北極付近からの寒気の流入が停滞するなど要因が重なり合った」と分析している。(読売)