[東京都知事選]「政策中心の熱戦を期待する」
前宮城県知事の浅野史郎氏が東京都知事選に立候補することを正式表明した。すでに現職の石原慎太郎氏が3選を目指して出馬表明しているほか、建築家の黒川紀章氏、元足立区長の吉田万三氏も名乗りを上げている。
石原氏は2期8年の間に、ディーゼル車規制、自衛隊が参加した防災訓練、羽田空港の拡張、都立大学の再編、都立高の学区撤廃、新銀行東京の創設などに取り組んできた。
しかし、凍結を解除した外環道の建設は地元との調整が難航している。新銀行東京は赤字経営に陥っている。東京オリンピックの招致についても実現を危ぶむ声がある。
浅野氏は、五輪招致については賛否を含めて検討し直す、とした。各候補が8年間の石原都政の各施策について、どのような評価を示すかが、まず争点となろう。
首都・東京をどのように位置付けるかも重要な論点である。
石原氏は「東京から日本を変える」と唱え続けている。浅野氏は「東京から新しい風を起こす」という。似た表現だが、目指す方向は同じではない。
都知事選でも、地方分権の在り方が一つの争点となるのではないか。
今回の都知事選でも、こうした有権者の政党に対する不信感を背景として、石原、浅野、黒川の各氏は政党の推薦や支持を受けていない。選挙では、大都会に多い無党派層の争奪戦となるだろう。
今回の統一地方選から、具体的な政策を示した公約(ローカルマニフェスト)を配布できることになった。有権者は、各候補が示す東京の未来像を十分に吟味し、貴重な一票を投じたい。(読売・社説)
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スパルタ教育に耐えた国際選手たちを参集させるお祭りより、この国の次代を背負う若者たちに、勤労意欲を促す居住環境の整備、ならびに職業訓練でしょうに。