「武田信玄 父 追放の謎〜なぜクーデターは起きたか〜」
NHK総合/デジタル総合 午後3:05〜午後3:35(30分)
すぐ前の時間帯で「風林火山」の再放送があった。父信虎役は、先年の同「武田信玄」では、平幹二朗さんが演じ、今回は仲代達矢さん。名優が演じると、歴史学者の説と同じで、やっぱりこっちだよな、とその都度寝返ってしまうのも、時代劇鑑賞の悦楽の域でして。「樅の木は残った」で原田甲斐役も平さんでした。
答えは、飢饉でした。天変地異の事です。領民に対する治世者の対応、気配りらしい。戦乱の世、何時隣国から攻め入られ、寝首を掻かれるやも知れぬ。戦費調達で年貢が入らぬ、農民が離郷する、では領主はどうする。追放されし父も、娘の嫁ぎ先での息子からの配慮ある晩年。若き晴信の人望も肯定され、大河ドラマこれからの視聴率にも、援軍の番組ではありました。この中、大善寺の屋根が、飢饉前年の台風で幾らか吹き飛ぶ、という史実も住職の証言からして、当時天候の不順の数年を想う。この大善寺は、自分もかって訪れ、武田家最後の勝頼公がわずかの郎党と逃亡途中寄った地である。