第21回 「NHK能楽鑑賞会 −能 隅田川」
NHK教育/デジタル教育1 午後2:50 〜
この時間、他の演目もあったが、上記NHK総合の番組と重なり、「能 隅田川」だけを観た。人さらいか、東国に連れ去られし我が子を探して、母親が隅田川の端まで来て、今は亡き梅若丸の墓碑に対面する。世阿弥の息子の作だという。言問とか浅茅とか、口上する。言問橋は、この作が由来かなどと。宝生閑さんは、顔と名前を覚えた。
先日、知人の息子さんが訃報に接した。その彼の運転で同乗させてもらったことがあった。そして、信号待ちの線でちゃんと停車していたにもかかわらず、他人の過失で事故死した。自分よりひと回り程若い。
それもあってか、この演目は、妙に沁みた。母親が我が子の死を知る、つらさを。