三洋電機は19日、野中ともよ会長(52)が同日付で辞任したと発表した。
三洋は辞任理由を「一身上の都合」としているが、大株主の三井住友銀行などとの意見対立があった模様だ。後任は当面、空席とする。
関係者によると、野中氏は同日の臨時取締役会で、過去の決算の利益水増し問題を調査するため、弁護士らによる第三者委員会の即時設立を提案したが、「時期尚早」として否決され、辞表を提出したという。
三洋の取締役は、2006年に約3000億円の増資を引き受けた三井住友銀、ゴールドマン・サックス(GS)、大和証券SMBC3社の出身者が、9人中5人を占めている。
野中氏はニュースキャスター出身で、02年に当時会長だった創業家出身の井植敏・最高顧問(75)が社外取締役に招請。05年、敏氏の長男、敏雅氏(44)の社長就任と同時に会長兼最高経営責任者(CEO)に起用され、注目を集めた。地球環境に配慮した商品に注力する方針を打ち出したが、経営手腕を疑問視する声が絶えず、06年にはCEO職の廃止に伴い、会長専任となっていた。(読売)
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[或る疑惑]に加えようか迷ったが、こちらにした。有権者の半分は女性、という発想は、家電の購買力をそのイメージで引っ張ろうとしたのには、必ずしも歩調が合わなかったようだ。
地震という不運に見舞われたとはいえ、それだけでない報道も為されたならば、企業存続の危機回避の最中、野中のバラは、もはや水増し分のそれを掛けてもらえず、「ベルサイユのバラ」の舞台に所を変えられたのかも知れない。