「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」（家族会）の代表、横田滋さん（７４）が、家族会結成から丸１０年となるのを機に、年内に代表を退任する意向であることがわかった。
来月下旬に予定されている家族会総会で提案するという。滋さんは、健康上の不安ではないとしつつ、「代表はすべての業務が集中するので、体力的にきつくなってきたため」と話している。退任時期については、総会に諮ったうえで、その席上か、７５歳となる１１月１４日の誕生日のいずれかになる見通し。退任後も、家族会のメンバーとしての活動は続ける。
滋さんは、１９９７年３月２５日、８家族で家族会が結成された当時、最も若い父親だったことなどから代表に就任。１０年間にわたって代表を務め、妻の早紀江さん（７１）、長女めぐみさん（拉致当時１３歳）とともに、拉致問題や救出運動のシンボル的な存在になっている。（読売）