海上自衛隊第1護衛隊群の護衛艦「しらね」の2等海曹(33)がイージス艦情報を持ち出した事件で、神奈川県警と海上自衛隊の警務隊は3日、共同で捜査する方針を固めた。
情報が極めて秘匿性の高い「特別防衛秘密」にあたる可能性があり、漏えい事件として本格的に捜査するために、協力して内容の分析や漏えいルートの特定を行う。情報漏えいなどの事件をめぐって、警察当局と自衛隊が共同で捜査するのは極めて異例。
同県警が2曹の自宅から押収したハードディスクに入っていたファイルには、イージス艦の性能に関するとみられる「数値」が記録されていた。県警は情報の解析を進めてきたが、極めて高度な情報のうえ、自衛隊内で広範囲に情報が漏えいしていた疑いがあり、海自の協力が不可欠と判断したとみられる。(読売)