海上保安庁は、相模湾西部の海底で、日本列島の下に太平洋側から沈み込んでいるフィリピン海プレート(板状の岩盤)が、年間4センチの速さで北西方向に動いていることを観測し、1日発表した。
南関東での大地震発生に深くかかわるフィリピン海プレートの動きを海底でとらえたのは初めて。
同庁は2002年8月、相模湾の深さ約1300メートルに、全地球測位システム(GPS)観測に用いる海底基準点を3か所設置。07年2月まで、GPSによる船の位置情報と、音波を使った船から基準点までの距離情報を、組み合わせて海底の動きを探った。
フィリピン海プレートは平均で年間4センチ北西に動いていた。これは、島々の位置情報から北西方向に年間4〜5センチ動いていたという観測結果と一致していた。
プレートの移動で、プレート境界面にひずみがたまり、そのひずみを解放するために地震が発生すると考えられる。同庁は「陸上のデータに海のデータが加わり、首都圏に大きな被害をもたらす大地震の発生の仕組みを知る手掛かりになる」と話している。(読売)
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文字通り、地道というより、海底道の長期間の調査解析、感謝します。