体内の塩分調節の異常で起きる遺伝性高血圧症の発症メカニズムを、東京医科歯科大のチームが解明した。
日本人の高血圧は塩分を原因とするものが多いとされており、新たな降圧剤の開発につながると期待される。
同大の内田信一・准教授らは、国内で8例が確認されている原因不明の「偽性低アルドステロン症2型」という遺伝性高血圧症に着目。この患者に見られる遺伝子変異を、マウスで再現して調べた。
その結果、一部の酵素が変異して、腎臓でいったん作った尿から、必要な塩分を体内に戻す機能が必要以上に高まり、高血圧になることがわかった。塩分調節の異常による高血圧の仕組みが、今回ほど詳細に解明されたのは初めてという。
内田・准教授は「日本人の高血圧の4割程度は、塩分が影響しているともいわれる。今回の成果を手がかりに、一般的な高血圧症の仕組みの解明や新たな降圧剤の開発につなげたい」と話している。(読売)
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正月の新巻鮭、東北地方の寒い越冬の漬物、関東の味噌汁の濃い味。どれも、塩分過多のイメージあり。これが、生活習慣することの怖さ。ここは、家庭の調味人、主婦の味覚に信頼したい。