かいふう

近未来への展望や、如何に。

SNSに音楽配信も。

インターネット上で特定の会員同士が交流する「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」(SNS)で国内最大手のミクシィは21日、会員数が20日時点で1000万人を超えたと発表した。

SNSは会員の増加につれて、新たなサービスが広がっている。SNS大手のグリーは携帯電話から参加できるサイトで会員を増やし、米マイスペースの日本向けサービスでは自作の楽曲を投稿できるサイトが人気だ。

SNSは、文字情報中心の交流の場から急速に進化しつつある。

従来のSNSは、主に自宅などでパソコンを使って利用されてきたが、最近はパソコンを持たない中高生などを中心に、場所を選ばず参加できる携帯電話からの接続が増えている。

グリーは昨年11月、パソコン用サイトとは別に、携帯電話向けの専用サイトを開設した。若者の人気を集め、パソコン用と合わせた全体の会員数は4月末に120万人を突破し、昨年末時点から一気に倍増した。

グリーのパソコン用サイトは知人などの紹介がなければ会員登録できない「完全招待制」だ。これに対して携帯版は、誰でも自分のページを設けることができるうえ、ページを公開する対象者も仲間内から無制限まで自由に選べる。

サイト入り口のページには、携帯電話を使った「時間つぶし」用にゲームや辞書機能なども備え、現在は「利用者の4分の3が携帯版を使っている」という。

ミクシィも昨年12月、パソコン用サイトに携帯電話からメッセージを書き込めるサービスを始めた。鈍っていた新規会員の増加ペースは「携帯効果」で再び上がり、2004年のサービス開始から3年あまりで1000万人の大台に乗せた。

SNSサイトで世界最大規模のマイスペースが日本で展開するマイスペース・ジャパンは、音楽関連のサービスが特徴だ。

プロやアマチュアのミュージシャンが自作の曲を4曲まで配信できる「アーティスト登録」を昨年12月に始め、今月14日には登録数が2万組を超えた。

大手レーベルに属さないインディーズ(独立)系ミュージシャン「たむらぱん」が1月に設けたページには約1万人が登録し、楽曲の再生は25万回にのぼる。

マイスペース・ジャパンは今月10日から音楽以外の動画も受け付けており、サイト閲覧者の増加を狙う。

ミクシィも2月から有料サービス会員を対象に、自分で撮影した動画を投稿できる機能を追加している。(河野越男)(読売)