かいふう

近未来への展望や、如何に。

島根県警出雲署、二件の不審事。

4日午前6時45分ごろ、島根県警出雲署の1階女性用仮眠室で、宿直勤務の同署地域課の女性巡査長(25)が口から血を流して死亡しているのを同僚が見つけた。

そばに拳銃があり、手から硝煙反応が検出された。

県警は巡査長が口に拳銃を差し込み自殺したと判断、動機を調べている。遺書はなかった。同署では昨年3月にも地域課の男性巡査(当時20歳)がアパートの自室で短銃自殺している。

県警によると、同日午前5時55分ごろ、同僚が署内の拳銃保管室内で、巡査長に貸与されている拳銃がなくなっているのに気付いた。上司の男性警部補が仮眠中の巡査長に確認したが、巡査長は「知らない」と答え、再度、確認のため仮眠室に戻ったところ、巡査長が死亡していたという。

同署では、200丁近くの拳銃を保管室に収め、夜間は当直責任者が鍵を管理。3日夜、同僚が拳銃を保管室に戻した際、巡査長が立ち会っており、県警はこの時に巡査長が拳銃を持ち出した可能性が高いとみている。

巡査長は2004年10月に採用され、05年4月から同署勤務。勤務態度はまじめだったという。(読売)
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若い女性巡査長が自死するなんて、悲しい。そして、次に想うのが、何が彼女をそうさせたか、だ。
彼女が拳銃を持ち出したのが、保身のためなら、誰から、ということになるし、仮眠室だって施錠できるはずだ。
それでも、持ち込んだのが発覚するのを、戒告か減給か降格かを恐れて、死を選んだとしたら、短絡過ぎる。
そんなに、警察署内の当直は重圧なのか。島根県警管轄は、凶悪事件が多発で未解決を抱えているのか。
もうひとつは、同じ課の男性巡査が先年同様の死をしている、事実である。彼は自宅ではあるが。
若い部下の死が、先輩の彼女に、どう影響したのだろう。彼との間に何かあったのだろうか。職務上で叱責して、落ち込んだ彼を、どうすることもしなかった自責の念でも持ったのか。よもや、後追い自殺でもあるまい。
それとも、先日の林警部の殉職などで、前途を悲観したのだろうか。
若い二人の警官が、同僚が、つらい死に方をした。それが、気になった。
先日も、皇宮警察の若い警官が当直ひとり勤務に自死した、記事を目にした。
身体剛健で、選ばれた人たちである。市民の期待も大きいし、見る眼も厳しい。しかし、ならば純粋だからといって、些細な失望や厳正な日常に、死よりか、転職を考えてもよいではないか。若いならば、如何様にも軌道修正は可能なはずだ。それだって、決して無駄にはならない体験であると納得させればできる。
それは、公務としての現場警察官の職業を知らない、と反論されれば、答える言葉はないが。
ても、それじぁ、余りに己が生命を軽く見過ぎる、とおもう。
60年でも80年でも生きられる生命を、かくもあっさり棄てないでくれよ。
ならば、自分にも説得させてくれたまえ。その後、同様の覚悟を決めようが、自分は決してそれを取らないだろうから。
知って、悼むことしかできぬなら、もう知りたくない。
息子や娘のような、若い人が、かくもあっさり死ぬのを、知るのはつらい。そんな死に方じゃ、自分は祈ることさえ出来ない。