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吉胡(よしご)貝塚、乳児と子犬が合葬は全国初のケース。

愛知県田原市の吉胡(よしご)貝塚縄文時代後期〜晩期)で、乳児と子犬が一緒に埋葬されていたことが同市教委の調査でわかった。こうした合葬は全国初のケースで、縄文時代の人間と犬との深いかかわりをうかがわせる事例という。

吉胡貝塚は大正時代から発掘が行われ、2001年度から昨年度まで実施した今回の調査では新たに乳児を含む12体の人骨を発掘した。そのうち墓穴とみられる直径50〜60センチの穴から乳児の頭骨や手足、あばら骨の一部が見つかり、頭骨から約20センチ離れたところに子犬の下あご(長さ3センチ)の骨があった。乳児の性別は不明で身長50センチほど。生後間もなく死亡し、犬と合葬されたらしい。

田名部雄一・岐阜大名誉教授は「縄文時代は犬が唯一の家畜で、猟を手伝ったり、外敵を警戒したりしていたと考えられる。乳児と合葬されていたことは、それだけ犬が大事にされていた証拠」と話している。(読売)