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特定失踪(しっそう)者問題調査会が発表。

北朝鮮に拉致された疑いがある行方不明者を調べている特定失踪(しっそう)者問題調査会(荒木和博代表)は6日、いずれも鳥取県米子市出身の旅館従業員、古都(ふるいち)瑞子さん(当時47歳)と、漁師、矢倉富康さん(同36歳)について「拉致の疑いが濃厚」と発表した。

調査会によると、古都さんは1977年11月、仕事を終えて帰宅後、現金やハンドバッグなどを置いたまま行方不明となった。矢倉さんは88年8月、漁船に一人で乗って出港し、8日後に沖で船が見つかった際、矢倉さんの姿はなかった。

古都さんについては、〈1〉米子市内で行方不明となった松本京子さん(当時29歳)が拉致被害者に認定された〈2〉失踪日が横田めぐみさん(同13歳)拉致の前日〈3〉脱北者が「似ている人を清津(チョンジン)で見た」と証言――などの理由で拉致の疑いがあると判断した。矢倉さんについても、発見された漁船の左舷前方に、他の船と衝突した跡があるため、調査会は「失踪の状況が極めて不自然」としている。(読売)