かいふう

近未来への展望や、如何に。

TVの面目躍如.その41。『いょっ、成田屋』。        

kaihuuinternet2007-06-08

NHK総合「プレミアム10 弁慶 團十郎海老蔵 傾(かぶ)く」
先日の、パリのオペラ座初公演の、要請から公演後までの、舞台裏の様子を取材した番組である。
向こうから出演依頼が来たら、断れないだろう。それで、團十郎座長は、承諾した。しかも、演目では、十八番の内「勧進帳」で、弁慶を父子ダブルキャストでである。知らなかった。
面白そうだ。案の定、というべきか。息子は父と同じ結末を選択しなかった。花道である。これは、前回この5月に載せたのでは、自分もわからなかったことだ。
花道はあったのである。あの二段になった、オーケストラ・ピットを埋めての下の段が、それだった。
更に、弁慶を海老蔵が演じた時は、ピットの入り口を通して中央通路が、花道として使用された。舞台から下までの斜面、滑る危険を團十郎は取らなかった。両方共、それぞれ味がある。
それに、歌舞伎では演出者がいない。これも初めて知った。つまり、伝承だから、出演者が演出者、らしい。
公演終了後のパーティ、無事大役を果たした父が奥に進み、インタビューに答える息子海老蔵の虚心坦懐の素顔が、やけに輝いて見えました。
この間、某紙に載った成田山新勝寺の門前通り。その記事を読んで、そういえば、襲名披露で海老蔵さん、この通り歩いていたよな、とおもいだし、初代からの屋号のいわれに気付いたのでした。
ここまで知れば、『いょっ、成田屋』。