かいふう

近未来への展望や、如何に。

日本医学会公開フォーラムで、曽我ひとみさんが訴える。

kaihuuinternet2007-06-09

肺がんの診断や治療の現状を一般向けに紹介する日本医学会公開フォーラム(読売新聞東京本社など後援)が9日、東京都文京区の日本医師会館で開かれた。

北朝鮮による拉致被害者で、日本に帰国後、肺がんの手術を受けた曽我ひとみさん(48)が、自らの体験から健康診断の大切さなどを訴えた。

2002年に北朝鮮から帰国した曽我さんは、健診で肺に小さな腫瘍(しゅよう)が見つかり、03年3月に摘出手術を受けた。がんと知らされた時の心境を、曽我さんは「症状がなかったので、本当にびっくりした」と語り、北朝鮮で一緒に暮らしていた女性が肺がんで亡くなったことを明かした。

曽我さんによると、その女性にも全く自覚症状がなく、熱が出て病院に行くと、「末期の肺がん」と告げられた。すぐに入院したが、体調は悪化し、しばらくして亡くなったという。

曽我さんは、「北朝鮮では早期発見が難しいが、私は日本に帰っていたから、小さながんを見つけていただいた。彼女も初期のうちに見つかっていれば、今も生きていられたのにと何度も思った」と、やりきれない思いを吐露。「私は健診のおかげで今も元気でいられる。健診で何か見つかったらどうしようという気持ちは分かるが、勇気を持って病気と向き合い、あきらめないでほしい」と呼びかけ、「いつの日か絶対に幸せになれます。私の体験から、このことだけははっきり言えます」と締めくくった。

フォーラムではこのほか、禁煙の重要性や手術、抗がん剤治療の現状などを第一線の医師らが解説した。(読売)