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気象庁、ペルー沖のラニーニャ現象を発表。

気象庁は11日、ペルー沖の太平洋でラニーニャ現象が発生しているとみられる、と発表した。

海面水温の低下が続く現象で、これが起きた年の日本は、梅雨明けが早くなるうえ、夏場には気温が高めで少雨となる傾向がある。

このため同庁は、この夏の猛暑と渇水への注意を呼びかけている。

ラニーニャ現象は、太平洋の中央部より東側の赤道付近で、海面水温が平年より0・5度以上低くなる現象。同じ海域の海面水温が上がるエルニーニョ現象と同様、世界規模で異常気象の原因となることで知られ、1949年以降では今回で13回目の観測となる。

ラニーニャ現象が発生すると、太平洋の西側では逆に水温が高くなって水蒸気の発生が活発になるため、日本付近では夏場に太平洋高気圧の勢力が一層強まる。それに伴い、晴天が続いて雨が少なく、猛暑になることが多い。特に今年は3〜5月の降水量が少なかったため、夏場は渇水の恐れがあるという。

梅雨前線は現在、沖縄の南方に停滞しており、今年は梅雨入りが全国的に遅れている。気象庁によると、今週半ば、前線を伴った低気圧が日本列島の西側から接近するため、九州北部から近畿地方にかけてはそのまま梅雨入りする可能性があるという。一方、東日本については、今週末から天気が崩れる可能性が高いものの、「梅雨入りするかどうかは、まだ分からない」としている。(読売)