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対震度6の木造住宅用の簡易制震装置を開発。

早稲田大学は、木造住宅用の簡易制震装置を開発した。震度6強の地震でも建物の揺れ幅を最大で半分に抑えられるという。

早大の曽田五月也(そだ・さつや)教授(耐震構造学)の研究室と、ハウジング・ソリューションズ(本社・長野県南箕輪村)が共同開発した。

自転車の空気入れのような、長さ約30センチの制震装置を柱とはりの間にわたして揺れを吸収する。

従来の制震装置は、震動の力のかかり方によっては、留め具が外れてしまう恐れがあった。新装置は、あらゆる揺れに対し、柔軟に伸縮して対応する。接合はねじくぎで済む。

2階建て住宅にこの装置を約50個取り付けると、30〜50万円の費用で耐震性を向上できる。8月から販売を始める予定。装置を改良すれば、耐震性の弱さが指摘される学校の校舎や、寺院など歴史的な建造物にも使えるという。(読売)