かいふう

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全身麻酔の虫歯治療で、女児(9)が死亡。

山梨県は6日、県立あけぼの医療福祉センター(同県韮崎市、佐藤英貴所長)で5日、全身麻酔で虫歯の治療を受けていた同県甲斐市の女児(9)が心停止状態となり、約6時間後に死亡したと発表した。

死因は急性心不全で韮崎署が司法解剖を行い、詳しく調べている。

同センターによると、治療は、5日午前10時15分に全身麻酔を施された後、同50分から始まった。午後2時ごろ、突然、女児の容体が急変、心停止状態になった。一時、心拍が再開し、甲府市内の病院に搬送されたが、同7時50分過ぎに死亡が確認された。

治療は、県歯科医師会から派遣された男性歯科医、麻酔科の女性医師ら7人が行った。女児は重度の知的障害を持ち、手術中に動いてけがをする恐れがあったため、全身麻酔を施したという。同センターは「適切な方法で治療は終盤まで順調に行われていた。どうしてこうなったか全くわからない」としている。

同センターでは2006年度に、全身麻酔による歯の治療を16件行っている。同センターは、児童福祉法に基づいて重度の障害を持つ子どもたちの入所、通園を受け入れる施設で、県内で唯一、障害者専門の歯科を設けている。(読売)
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約30年前、訪れた施設は、正面玄関の廊下の真ん前奥が診療室で、室内に消毒液が張った白い洗面器の台。そして、もはや使用してない歯科治療機が座ってあった。
その跳び込みの自分を面接、即決で採用してくれ、住み込み職員生活が始まるが、生活指導でも、歯磨きと、歯石の件は、課題であった。
自称陸の孤島に、田舎のバスか自家用車で歯医者が乗り付けた、それを在園中にとんと見掛けた記憶がない。担当した部屋の園生たちの歯を視て、歯石が数あるのを知る。
それで、離職する際、福歯という福祉の意味で、絵コンテを添えて、置き土産としたが、なんらなかった。内部告発もどきであったろうから。

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後年、同じ県内に出張の帰り際寄って、当時の同僚が居たので、新築なった施設園内を見学したが、その園生たちの歯までは覗けなかった。園長も代わっていたし、地方自治体が運営に変わっていたし。

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山梨県内施設も個人訪問があるが、それから、最近のホームページ検索では、市町村合併から改編もあってか、自分が訪ねた建物がどこか特定できない。

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今回、女児(9)に全身麻酔、ということで、記事を読み進むと、重度の障害を持つ、で合点がいったのである。
食事後の服用する個別の薬もあるから、全身麻酔のそれと、体内でどうのこうのと、類推するは、薬剤師でも精神科医でもない者の素人考えであろう。
麻酔に使用の薬と、個体としての特異体質の反応。ひとりひとりを治療もしくは手術前に、ほぼ安全と保証できないものであろう。
医療行為の、未知の領域への挑戦ではあろうけど。それをする専門医たちでさえ、残された数パーセントの不運には、無回答で医療行為に及ぶのだろう。