かいふう

近未来への展望や、如何に。

希少金属代替研究プロジェクトに助成金。

政府は13日午前、インジウムタングステンなど希少金属レアメタル)の代替材料を研究する産学連携のプロジェクト14件に対し、今年度から今後5年間、毎年2〜3億円の助成を決めた。

文部科学省経済産業省がそれぞれ助成対象のプロジェクトを公募し、文科省53件、経産省11件の応募の中から、同日の審査でそれぞれ7件ずつ計14件が選ばれた。

レアメタルは情報技術(IT)や自動車産業などの国際競争力確保に不可欠な素材だが、中国など海外からの輸入に頼っている。安定供給に道筋をつけるため代替材料開発を各国に先駆けて政府主導の「国家戦略」と位置づけた。

基礎研究に近い文科省の「元素戦略プロジェクト」では、〈1〉亜鉛に代わる表面処理技術の開発〈2〉自動車排出ガス浄化触媒における貴金属の大幅削減――などが採択された。

一方、経産省の「希少金属代替材料開発プロジェクト」は5年後の実用化を視野に入れており、インジウムディスプロシウムタングステンの三つのレアメタルが研究対象とされた。インジウムに関して、東北大などのグループが、半分の量で同じ特性を持たせる使用量低減技術の開発を進めるほか、産業技術総合研究所や金沢工大などのグループが代替材料の開発に取り組む。

液晶パネルの透明電極に使われるインジウムは、液晶パネル生産量の拡大で消費量が急拡大しているほか、高性能磁石の原料となるディスプロシウムや、精密加工用の超硬工具に使われるタングステンも代替対策が必要とされる。ネオジムなどの「レアアース」は、ハイブリッド車燃料電池車に不可欠の高性能モーターに使用されている。

しかし、生産地は中国やロシア、南アフリカなどに偏在する場合が多い。レアアースタングステンでは世界全体の生産量の約9割以上を中国が占める。(読売)
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鉱物資源の宝庫の側面から中国を見るに、「国家戦略」の位置づけ、はわかります。