かいふう

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新潟県と長野県で、震度6強。

kaihuuinternet2007-07-16

16日午前10時13分ごろ、新潟県中越沖を震源とする地震があり、新潟県長岡市柏崎市刈羽(かりわ)村、長野県飯綱町震度6強、新潟県上越市小千谷市出雲崎町震度6弱を記録するなど、東北から関東、東海の広い範囲で強い揺れを観測した。

気象庁によると、震源の深さは17キロ、マグニチュードは6・8と推定される。倒壊した家屋の下敷きになるなどして8人が死亡し、2人が行方不明となり、902人が病院で手当てを受けた。

気象庁新潟県中越沖地震命名した。今回の地震は、日本列島がのっているプレート(板状の岩盤)内の浅いところで発生。南東と北西から互いに押し合う力が働いて断層がずれる「逆断層型」で、2004年10月の新潟県中越地震や、07年3月の能登半島地震と同じタイプだという。

午後3時37分には長岡市出雲崎町震度6弱を記録するなど、午後11時までに75回の余震を記録した。同庁は「今後1週間は震度6弱程度の余震が起こる可能性がある」として、警戒を呼びかけている。

読売新聞のまとめによると、新潟県内で家屋342棟が全壊し、柏崎市内では、下條克一さん(76)と妻の保子さん(72)、中村エツ子さん(81)、中村典子さん(78)、高橋三作さん(83)、飛田利夫さん(82)、元井元(はじめ)さん(77)が、圧死や外傷性ショックなどで死亡。ほかにも2人が行方不明になっている。刈羽村でも五十嵐キヨさん(79)が圧死した。長野県内でも重傷者が3人出た。

柏崎市では夜になっても2万戸以上で停電、4万戸以上で断水が続き、新潟県内で約100か所の避難所が開設され、1万人余が避難した。

道路の陥没や土砂崩れも多数発生している。JR信越線では、柏崎市内の青海川(おうみがわ)駅付近で土砂崩れがあり、ホームの一部が埋まったほか、柏崎市内のトンネルで貨物列車が脱線した。JR柏崎駅構内でも、越後線の同駅発新潟行き普通電車が脱線した。

北陸道柏崎市内などで道路上に段差ができ、一部区間が通行止めになった。

政府は午前10時15分に官邸対策室を設置。防衛省は艦艇9隻と陸上自衛隊450人を派遣した。(読売)
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新潟県泉田裕彦知事は16日夜、県庁で記者会見し、柏崎市からの要請で仮設住宅を建設する方針を示した。

同市からは250戸の要請があり、今後、戸数を調整する。被災した住宅の再建についても、中越地震と同様、県単独で最大で100万円を補助するとした。(読売)
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今回の地震で、震源地から9キロ・メートルの距離にあった東京電力柏崎刈羽原子力発電所新潟県)は強い揺れに見舞われ、16日午前、7基ある原子炉のうち、稼働中だった2、3、4、7号機が自動的に緊急停止した。

この影響で、定期検査で停止中の6号機で、微量の放射性物質を含む水が建屋の床などに漏れ、海に流れ込んだ。最終的な外部への漏えい量は、約1・2トンと推定される。

東電によると、同日午後0時50分ごろ、6号機の建屋の3階と中3階の床に少量の水がたまっているのを、地震後に巡回していた職員が見つけた。床にたまった水の量は計約1・5リットルで、コバルト58などの放射性物質が検出された。

4階には使用済み燃料の保管プールがあり、地震の揺れで水があふれた様子が確認されていることから、一部が配管の表面などを通じて流出した可能性が高い。3階と中3階は、放射線の非管理区域だった。

原発で確認したところ、1〜7号機まですべての原子炉で保管プールから水があふれていた。地震の揺れは、原発としては最大の680ガル(揺れを示す加速度)を記録、設計値を大きく上回っており、この影響と見られている。水の多くはすでに放水口を通じて海に放出されたと見られている。放水口付近の海水から放射能は検出されておらず、東電は「環境への影響はない」としている。

今回の地震では、このほか、3号機に電気を供給する系統の変圧器で絶縁用の油の引火と見られる火災が発生、約2時間後に鎮火した。(読売)