かいふう

近未来への展望や、如何に。

これで、村上ファンととも離れる。

kaihuuinternet2007-07-19

「インサイダー情報を『聞いちゃった』のではない、『言わせた』のだ」――。「プロ中のプロ」を自負し、証券市場を席巻したファンドマネジャーの背信行為を、司法は厳しく断罪した。

村上ファンド元代表村上世彰(よしあき)被告(47)に懲役2年を言い渡した19日の東京地裁判決。ニッポン放送株争奪戦の舞台裏で巨額の利益を得ていた「モノ言う株主」に、「社会の耳目を集める裏で一般投資家を欺いていた」と非難を浴びせた。

「私は法を犯す人間ではない」と無罪を主張してきた村上被告は、主文言い渡しの瞬間、肩を落とした。

午前10時、東京地裁104号法廷に濃紺のスーツ姿で現れた村上被告は、緊張した様子で高麗(こま)邦彦裁判長に一礼し、被告席についた。正面に座った検察官にもお辞儀し、深呼吸を繰り返す。裁判長に促され、証言台の前に立つと、「気を付け」の姿勢で言い渡しを待った。

主文の言い渡しが終わり、執行猶予が付かないことがわかると、村上被告は、こわばらせていた肩を落とし、傍聴席の最前列で見守っていた家族と目を合わせて被告席に戻り、静かに目を閉じた。

「ファンド幹部の逮捕を避けるために虚偽の自白をしたとする主張は不自然極まりない」。

判決が、村上被告側の主張をことごとく否定する間、村上被告は時折、首を振り、みけんにしわを寄せたり、天を仰ぐようなしぐさを見せたりした。

村上被告は閉廷後、いったん東京地検に身柄を拘束された。弁護人は同日、東京地裁に保釈を請求。認められれば、保釈金を納付した後、再び保釈される。(読売)