国発注のトンネル工事現場で働き、じん肺にかかった患者969人が国に1人あたり330万円の損害賠償を求めて全国11地裁に提訴した「トンネルじん肺訴訟」で、金沢地裁(倉田慎也裁判長)の北陸訴訟の118人と国との和解が20日、成立した。これで原告全員が和解したことになる。
「トンネルじん肺訴訟」では、じん肺患者らが国の責任を追及し、2002年以降、全国11地裁に提訴。先月18日、国がトンネル工事で新たな患者を出さないよう、じん肺防止策に取り組む代わりに、原告側は国への賠償請求権を放棄する内容で合意し、順次和解が成立していた。(読売)