3年前の新潟県中越地震で被災した長岡市山古志(旧山古志村)の住民有志ら35人が21日、刈羽村の避難所6か所と柏崎市の老人ホームを訪れ、被災者に豚汁600食をふるまった。
「前の地震で多くの人に助けてもらった恩返しに」と主婦らが発案した。被災した経験から、不足しがちな野菜を多く入れるようにした。
75人が避難する刈羽村生涯学習センターでは、夕食のカレーを渡す時にプラスチック製のわんに入れて一人ひとりに配った。山古志の女性が「頑張ってください」と声をかけると、「ありがとう」と涙ぐんで手を握り返す被災者の女性もいた。避難所のあちこちでは、「おいしいね」と言いながら豚汁をすする姿が見られた。
子供2人と一緒に食べた井沢瞳さん(29)は「温かい汁物が飲めてうれしい。避難所で出されるのは固いおにぎりばかりなので、子供も喜んでいる」と笑顔を見せた。山古志の坂牧正憲さん(69)は「これからも支援を続けたい」と話していた。(読売)
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掲載は、宮城の「佐々重」の豚汁。